肌断食:ワセリンは鉱物系? それとも植物系?

日々、肌断食でお世話になっているワセリン。

今回、ワセリンについてまとめてみました。

1.ワセリンは鉱物系? 植物系? お肌に悪いの?

ワセリンは、石油から作られるということで、鉱物系なのでよくないと言われている方も

いらっしゃるようですが、石油は元々は、有機物が熟成したものです。

太陽光による二酸化炭素光合成で出来た植物、藻などの有機物が海底に堆積し石油になっているんですね。

なので、鉱物系に分類はされていますが、2億年前の植物が長い時間と圧力と高熱で変化したものなので,

地球が作った、植物由来の天然油といっても過言ではありません。

じゃ、なぜ、ワセリンは鉱物系だから良くない。と言われるのか。

それは、大昔(1960年代以前)。

純度が低くて不純物が含まれていた「黄色ワセリン」が皮膚のカブレなどを起こすことが多かった為。

それが伝承的に伝えられているんですね。

しかし,現在のワセリンはほとんど不純物を含みません。

そのため、ワセリンは石油から生まれた、いわゆるミネラルオイルとも言われ、

とことん不純物を抜いたワセリン=プロペトは、目の軟膏として、

医者から処方されています。

プロペトは目に入れても大丈夫なほど精製度が高いんですね。

目は非常にデリケートな部分。

そこに使えるとしたら、刺激が限りなく少ないものだということがわかるかと思います。

ちなみにワセリンは、純度により名前が上記の(プロペト)のように変わります。

純度の順は以下のとおり

黄色ワセリン→白色ワセリン→プロペト→サンホワイト 

一般的に売られているワセリンは、白色ワセリンに該当するようです。

医薬品としての作られた白色ワセリンが、白色ワセリンという名称で売られているんですね。

しかし、不純物は限りなく少ないといっても、硫黄分などが微量に残っているため、

人により、痒くなったり反応したりします。

アトピーの方や肌の弱い方は、

プロペト以上のワセリンを使用することをおすすめします。

巷で、ワセリンで保湿しようとしたけれど、

痒くなってダメでしたという方は、

この性だったんですね。

ちなみに私も、塗ると暫く痒くなります^^;

暫く我慢していると、数分で収まり、かぶれもしないので、

落ち着くまで、なにか違うことに集中するようにして過ごしています。

ちなみに、純度が高いほど劣化がしにくく、長期間利用できます。

※例として、白色ワセリンは、半年~1年ぐらい経つと変な色になる。

そして、使用感もどんどん柔らかくなり、伸びやすくなっていきます。

また、ワセリンには酸化防止剤が入っていません。

これも、肌にはとても嬉しいこと。

そのぶん刺激をうけないんですね。

ただ、酸化防止剤が入っていないために空気に触れると酸化し直射日光に当たると更に酸化が進みます。

変な色になってきたら、それが酸化の印です。

そうなった場合は、新しいワセリンに切り替えましょう。

もし、大きいタイプのワセリンを購入された方は、

小さめの違う容器に(旅行用にクリームを詰めるような100円ショップにある容器)、

必要分を取置し、後は日陰に置いておけば、かなり持ちますので実践してみてください。

※商品により酸化防止剤が入っているものもあるようです。一度お調べになってみてください。

  同じワセリンでも原産国で、内容が異なります^^;

 自分のは、調べてみたら酸化防止剤(BHT)が入っていました(ショック!)

 それでも、お肌にはとても優しいんですけどね(でもショック(笑))

ちなみに自分は、ワセリンはこちら。

ヴァセリン オリジナルピュアスキンジェリー 80g

かな~りちっこいんです。。

でも、約1ヶ月ぐらいになりますが、まだ5分の1程度しか減っていません。

年末まで、これだけで持ちそうです。

ちなみに、酸化防止剤について入っていないものはこちら。

ヴァセリン ペトロリュームジェリー(保湿クリーム)(並行輸入品) 49g 3個セット

※わざと、ちっちゃいもの3個セットを載せています。

こちらは、純粋にワセリンのみ。

違いは、アメリカ製だということ。

同じパッケージであり、同じ会社なのですが、

日本ユニリーバジャパン製になると、酸化防止剤がはいるようです。

なので、ドラッグストアにある日本ユニリーバジャパン製ものは、

基本入っていると思ったほうがいいのかも。

成分表示にも記されていますから、

購入される際は、チェックしてみてくださいね。

ちなみに、アメリカ製のワセリンのみのモノのほうが、しっとりしていて伸びもよく、少量で済むそう。

また、塗った後も長持ちするとの声が有ります。

2.実は多くの化粧品に含まれているワセリン

実は、ワセリンはとても安定した物質で、あまり変化を起こさないことで有名です。

その為、医薬品では軟膏などの基材として。

化粧品では、クリームなどの基材として使われ続けてきました。

オロナインや、ヘアワックスなどにもワックスが主原料の一つとして記載されています。

また、人体にもとても優しく、ワックスのみなら

角質層や毛穴に侵入することがなく、人体に吸収されることもありません。

極めて安全な物質なんですね。

だから,ワセリンを舐めても目の表面に塗っても肌に塗っても,何も起きないんですね。

ワセリンは鎖状飽和炭化水素(CnH2n+2)の一種です。n = 1 ならメタン,n = 2 ならエタンです。

鎖状飽和炭化水素は炭素数が少ない場合(=分子量が少ない)は、常温でも他の物質と反応しますが,

素数が増える(=分子量が大きくなる)に従って反応性が低くなり,ワセリンくらいの炭素数になると

常温では他の物質と反応しなくなり,反応させるためには外部からエネルギーを投入する必要があります。

だから,皮膚に塗っただけでは皮膚と反応できず,皮膚炎を起こすこともできません。

「ワセリンは安全な物質」という科学的根拠はこれです。

抜粋:http://riocampos.tumblr.com/post/37475368019

ということで、ヘアワックスの代わりにワセリンを使われる方もいます。

洗いたての髪につけ、ドライヤーで乾かすとサラサラになるのだとか。

そのままで使うと、ちょっとベタツキ感が大きいそうですが、

それこそ、なにか乳液や椿油などを入れて伸ばすと良いのかもしれないですね。

自分はちなみに、毛先に手に残ったのを塗ったことは有りますが、

あまり変化を感じませんでした^^;(少ないからかな?)

後れ毛を抑える程度なら、ワセリンで十分なのかも。。

3.ワセリンだけの使用で、肌が良くなっていく理由

それでは、なぜ、これまでいろいろな美容化粧品などを利用してきたのにもかかわらず、

お肌の調子が良くなった感じがしないのに、ワセリンだけを使用していくことで、

肌が良くなっていくのでしょうか?

実はこれ、一番知って頂きたい項目だったりします。

というのも、現在の基礎化粧品と言われている商品の考え方は、欧米思考だと言われています。

大陸での乾燥が激しい場所で、肌を守るために、

より肌の奥深くまで浸透するように作られているんですね。

しかし、日本人にはあわないという説がここに上がります。

というのも日本は、海に囲まれ、川も多くあり、

干上がった土地というよりも、適度な湿度を保つ国だからです。

で。問題は、その奥深くまで染みこむようにと考えられた方法・やり方です。

人の肌は、角質層に守られています。その奥の方に真皮があるわけですが、

今よく言われるのは、その真皮に栄養成分を届けるという手法。

ナノ成分などもその一種です。

ですがこの、真皮へ栄養が届くということは、

角質層で守られている、人本来が持っている肌のバリアを壊します。といっていることと同じなんです。

もう一度言います。

真皮まで栄養が届くということは、

角質層で守られている、人本来が持っている肌バリアを壊します。

そう行っているのと、同じことです。

角質層があることで、

人の肌は潤い、また適度なふっくら感をもち、

そして、透明感がもたらされます。

けれど、これを化粧水などを使うほどに、壊してしまう。

それが、現代の基礎化粧品の考え方の根本になっているんですね。

そうすると、どうなってしまうか?

肌自身が、水分を保つ力が弱まっていくんです。

だって、角質層のバリアが壊されていくわけですから。

だから、乾燥するわけです。

洗いたてで、ピリピリと肌がするわけです。

その症状が強いほど、

あなた本来の肌の角質層の力が弱まっているのだと理解してください。

本来は、肌というものはその人の健康状態をも示すもの。

本質的な美しさとは、健康そのものだからこそ、現れるもの。

私が、肌断食を初めて、自分の健康状態に目が行くようになったのも、

自身の日頃の生活の在り方で、肌の違いが明確にでるようになったから。

モデルさんが、基礎化粧水などよりもまず、気にするのが、

「健康」であるための、日頃の生活習慣や食生活だということは、

すごく理解が出来る話です。

ワックスで肌の調子がよくなっていく。

それは、純粋に、人の角質層などに染みこむ薬剤などではなく、

水分を逃さないようにピタッと保護を、肌の上からしてくれるからなだけ。

肌の角質層のバリアを壊さないんですね。

その分、これまで沢山の基礎化粧品を使ってきた方は、

いきなり切り替えると、かなり大変な思いをするようです。

※そういう方は、一部肌断食(夜だけとか、週末だけとか)にすることをお勧めします。

肌の角質層のバリアを壊さなくなってくると、

そこにこれまで、消えていたり壊されてめちゃくちゃだった、

角質層が新たに生まれてきます。

ですが、最初はその機能が壊れているので、

整うまで時間がかかります。

だから、かさぶたが出来たり、吹き出物になったり、皮むけ状態が起こったりw

ワセリンは純粋に、水分を逃さないようにしてくれるだけ。

後は、自分自身の肌の角質層の機能が整い、自ら保湿などが自然にできる

ふっくらとしたキメがあり、水分を保持し、なおかつ水気を飛ばさない

適度な油分が覆えるようになるまで、

肌が乾燥しないようにしてくれるだけ。

なので、ワセリンを塗ったら、肌が良くなる!というよりかは、

本来の肌の調子が、それで戻っていくというのが正しい表現です。

元々、それだけあなたの肌は、自らを潤す力があるという証明ですね(笑)

皮膚科でも、アトピーなどの方に処方されるワセリン。

その意味合いを考えていただければ、

どれだけ安全で、肌にとって良いのか?

伝わると思います。

ワセリンは、洗顔などでほとんど流れますが、

洗い残しがあったとしても、

新陳代謝によって新しい皮膚が生まれて来ると

古い皮膚とともに排出されるのも嬉しい所。

それまで、これまでの説明したとおり、

ほとんど酸化もしないので、

皮膚に悪影響を及ぼすことがまずないんですね。

事実、肌断食を初めて、最初の頃は毎日つけていましたが、

最近は、たまに石鹸洗顔をした際にのみ、

ワセリンをつけるのみで、終わるようになってきました。

※付けないほうが、肌の調子が良い感じなんです。

4.製品化さるまではいくつもの安全性試験が行われている。

実は、製品化されるまでいくつもの安全性試験が行われているワセリン。

その内容をいくつか見つけたので、アップします。

○急性および亜急性毒性試験

  動物の寿命の1/10の期間,試験試料を投与して毒性を調べる試験

 毒性は認められていません。 

○慢性毒性試験

 人に換算して、数グラムから数キログラムを一度に食べた場合にどのような反応が起きるかを想定した試験。

 赤ちゃんが食べても、安全な物質とされ、お医者さんが肌荒れに出すことがあるのがワセリンです。

○変異原性試験

 変異原性(突然変異を引き起す性質)があるか?

 ヒトに対する発がんのリスクと生殖細胞に対する遺伝的障害を予測するための試験

 これまで書いてきたとおり、医薬品の基材として用いられるほど最も安全な物質です。

○刺激性試験

 皮膚に適用し,その刺激反応の程度を調べます...

 刺激がないのは、もうお伝えをする必要はありませんね。

これらの試験を終えて、1つでも引っかかることがあれば

まず、人に使われることはないのだそうです。

これまで、100年以上、人が使用するようになって使われている製品でもあるので、

その安全性は、言うには及ばないものでしょう。

色々こうやって調べてみると、巷に何故こんなに、化粧品が溢れているのか。

本当の意味合いでの商品って少なさそう・・という感覚にはいってきます(汗)

肌が調子が悪いってことは、それだけ身体も調子が悪いんですよね。

なら、生活整えようや。食べ物変えようや。運動入れようか。睡眠しっかりとりなさい。

という、流れに本来なるものが、分断されている感じを受けます。

分断されているから、気づかない。

気づかないまま行くから、体の調子も年々だんだんしんどくなって・・

気づいたら、えっ?という状態とか。

ビジネスマーケティングって怖いですね。

と思ったのも、こちらを見たから余計かも(笑)

詳しく知りたい方は、飛んでみてください。

ワセリンは鉱物油では?|気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
今の化粧品業界をバッサ切り!ものすご~く納得できる説明でした。

以前、若かりし頃に、巷で市販で売っている商品は、

界面活性剤も多く、そして有効成分が少ないなどといった情報にも触れ、

自分は、手作り石鹸と化粧水に行き着いて、

ず~と来たわけでは有りますが。。

それでも、たまに市販品を利用したりはしてきました。

ソバカスメリーなため、日焼け止めだけは市販品も利用してきました。

体の内側から、綺麗に整えていきたいなと

ワセリンについてまとめてみて、

思った本日でした。

皆様も、ご自身のお肌と会話しながら、進まれてください。

素敵なお肌へと至りますように♪